木には、シロアリが好んで食べる木と食べない木があります。
徳島県林業総合技術センターと京都大学木質科学研究所が、
住宅建材によく使われるヒノキ・スギ・ベイマツ・ベイツガの
心材を使って、このイエシロアリによる被害を実験しています。
(平成11年、下記図表1、2参照)


試験方法は、各心材(10cm×10cm×10cm)10体を、
イエシロアリ飼育槽上に3ヶ月設置し、1ヶ月ごとに目視観察による
被害度と、被害面数の測定を行ない、質量減少率を求めています。
(気温28℃、湿度75〜80%、個体数50万〜100万匹)
その結果、これらの中で、ベイツガの心材の被害度が最も高い事が
わかりました。
ヒノキとスギの心材の被害状況は、イエシロアリのくい痕が残る程度で
ほとんど被害は見られませんでした。食べかけてはみたけれど、戴けない
代物なのでやめたというところでしょうか。ベイツガは、部分的に激しい
被害が見られました。
平均被害面数は、ヒノキ心材0.5面、スギ心材0.6面で、ベイツガ
は5.2面と被害面数が最も高く、1ヶ月でほとんどの面が被害を受けて
いました。
イエシロアリによる推定質量減少率を見ると、スギやヒノキの心材は、
ほとんど被害がないぐらいの軽い減少率でした。一方、ベイツガは3ヶ月
で40%も質量が減少し、大きく食害される危険性が指摘されています。
イエシロアリは、とにかくベイツガが大好きなのです!
ツーバイフォー住宅(2×4)には、このベイツガが使われています。
いくら土台にシロアリ駆除剤を撒いても、今の薬剤は住む人が農薬被害に
遭わぬよう昔ほど強い薬剤を使用しないので、効果は5年〜10年ほどで
切れてしまいます。
それならば、薬剤の効果が切れた頃にまたシロアリ駆除剤を撒けば良い
のでは、と思われるかもしれません。ですが、それですと数年おきにお金
がかかりますし、タイミングを間違えると家全体がすでに・・・・という事に
なっているかもしれません。
そんな心配がいらないのが、実験結果でも分かるように耐蟻性のある材
(ヒノキ、スギの心材)です。これらの材を最初から土台に使いましょう。
サンマーク出版 秋田憲司氏著書「無添加住宅!」より引用