木材と火事の関係
何事にも長所・短所があります。もちろん木材にも。
木の短所には、
・くるう ・腐る ・燃える 等があげられます。
今回は、”燃える”についてのお話です。
木は火に弱いのでしょうか?確かに木材は燃えてその姿をなくし
ますが、実際は火に強いのです。
木材は燃えると表面から徐々に炭化していきます。燃える速度は
大変遅く、なかなか燃え進みません。表面が燃えて炭化層ができ、
熱が内部に伝わりにくくなり、酸素も断たれるため燃え進まないの
です。黒く炭化して折れそうに見えても木の芯はしっかりと残って
いるのです。
それよりも火災で心配なのは、化学素材による有毒ガスの発生と
早い延焼で火災発見が遅れること。木は有機質なので、燃やしても
毒ガスは発生しません。
過去に起きた火災でも、木材が燃えて人命を奪うのでなく、人の
命を奪うものは石油を原材料とした化繊のジュ−タンやソファ−や
カ−テンなどが燃えて有毒ガスを放出し、それを吸った人間が脳に
麻庫をおこし、失神し動けなくなったところへやがて燃えてきた火
にあぶられて死んでゆくのてす。
昭和15年1月15日に静岡市で大火が起こりました。1日で約
5,300軒焼けた大火でしたが、その時の死者はわずか3人、寝
たきりの老人が亡くなっただけで老若男女歩ける者は皆、狭い昔の
道路を煙を吸い吸い安倍川へ、または浅間山へと逃げ失せました。
昔の家は、木と土と草でつくってあり、全て有機質の素材であっ
た為に燃えても有毒ガスを出さなかった。人間の命に優しい材料、
それが木材や土や草であったのです。
当時の家が自然素材のみで建てられていたおかげです。無垢の木
材は火災被害を最小限に押さえてくれる頼もしい素材なのです。
画像:清水港木材共同組合PR委員会 WoodyPress Vol.6より